飼育係(べべ)日記


2003-12-11(Thu) [長年日記]

_ 研究室へ

大学院のときに所属していた研究室へ。某社でロボットを作っている先輩が、ロボットのことをいろいろと講義してくれたり、デモを見せてくれたりするというので聞きにいった。会社はこの間の休日出勤分の代休をあてた。

久々にアカデミックな部位の脳を使った感じ。周りの議論を解釈するのでせいいっぱいでしたが。人間の情動とか行動の動機とかそういうことを計算機のプログラムで表現するということに関する議論で3時間以上の時間はあっという間に過ぎていった。ハードのことはよくわからなかったので、そういう話だけが強く頭に残っている。

そんな話をする研究室にいたというのに、恥ずかしながら、「ブキミの谷」という言葉は始めて耳にしました。ロボット(機械)を本当の生物に近づけていくと、あるところまでは愛着をもったり、「スゲー」と思うけど、あるところを境にブキミさを感じてしまうという話。あまりに人間(生物)に近付きすぎると、死体が恐いのに似た恐怖感が存在する。その谷の向こうの、全く人間(生物)と区別のつかない機械が将来表われるんですかね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ お肉 (2003-12-13(Sat) 00:42)

「ブキミの谷」って初めて聞いた。なるほどって感じがするね。心理学も関係してくるような話になるのかな?人間って変な生き物だよね。それでも生き物に近いロボットを作るのをやめないんだもんね。

_ ツゥ (2003-12-14(Sun) 02:20)

なんだか妙に皆の印象に残ったらしい「不気味の谷」、もともとは人形から出てきた話らしいです。人形は適度にデフォルメされてるほうが愛着が湧く、という。キティちゃんに口が無かったり、マネキンが怖かったり。