自宅で使っているSurface Pro 7(Windows 11)で、Wi-Fiの接続状態に違和感を感じたのがきっかけ。YouTubeがカクついたり再生に至るまでが異常に長かったり。Claudeさんのご指導にしたがってWi-Fiのステータスを確認したところ、送受信に関する値が次のようになっていることがわかった。確認にはPowerShellでnetsh wlan show interfacesを実行した。
受信速度 (Mbps) : 72
送信速度 (Mbps) : 1201
いや、送信1201Mbpsに対して受信72Mbpsって、どう見てもおかしい。送受信でここまで非対称になるのはさすがに変だし、何かが起こっていそうな雰囲気がある。
接続環境はこんな感じ。
ちなみに同じルーターにスマホとか他のデバイスを繋いでも問題なし。違和感を感じるのはこのSurface Pro 7だけ。
数値を見ながら、引き続きClaudeさんに相談しつつ原因を探っていくことにした。
非対称な速度低下、しかも他端末では起きないという状況をClaudeさんに伝えたところ、考えられる原因としていくつか候補を挙げてもらった。
候補がいくつも出てきたので、一つずつ潰していくことにした。
まずはお手軽そうなところから。電源プランの「ワイヤレスアダプターの設定」を「最適なパフォーマンス」に変更して再起動、計測。
受信速度 (Mbps) : 72
送信速度 (Mbps) : 907
……変わらず。電源管理が犯人という線はここでほぼ消えた。
次にデバイスマネージャーから、ドライバーを1つ前のバージョン(23.80.0.7)にロールバックして再起動。
受信速度 (Mbps) : 432
送信速度 (Mbps) : 576
おっ、起動直後はそこそこマシな値が出た。ところが、Windows 11上でWi-FiをOFF→ONし直してみると、
受信速度 (Mbps) : 72
送信速度 (Mbps) : 1201
また元の異常値に逆戻り。なんだこれ。
念のためデバイスマネージャーの詳細設定を見てみると、「MIMO省電力モード」はすでに「SMPSなし」になっていた。これ、まさにClaudeさんが教えてくれたIntel AX201の不具合対策そのものなのに、設定済みでも症状は再現してしまう。想定と違う展開。
ここでClaudeさんと一緒に、挙動のパターンをきちんと整理することにした。「完全シャットダウン→起動」と「Wi-Fi切断→OFF→ON→再接続」を何度か繰り返して様子を見る。
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| シャットダウン→起動直後 | だいたい正常(700〜800Mbps台) |
| Wi-Fi OFF→ON(再接続)後 | 必ず異常(受信72Mbpsに固着) |
起動直後はまともなのに、Wi-Fiの無効化→有効化を挟むと毎回低速に固着する。かなりはっきりした再現パターン。*1
Claudeさんに教えてもらったIntel公式サイトから最新版ドライバー(24.40.0)を落としてクリーンインストール。期待して計測してみると、
受信速度 (Mbps) : 72
送信速度 (Mbps) : 1201
まさかの起動直後から異常値固着。むしろ悪化してる。慌てて23.80.0.7にロールバックし直したけど、今度はロールバック直後から異常値が出るようになってしまった。ここまで来て、「これはドライバーのバージョンそのものが原因じゃないんじゃないか」という雲行きに。
PC側をどういじっても再現を防げなかったので、ルーター側に古い接続情報がキャッシュされている可能性をClaudeさんと一緒に疑ってみることにした。ものは試しでルーターを再起動。
その後、これまで必ず異常値が出ていた「Wi-Fi切断→OFF→ON→再接続」を改めてやってみたところ、
受信速度 (Mbps) : 1201
送信速度 (Mbps) : 961
何度繰り返しても正常な値が安定して出るように。あれだけ粘っても直らなかったのに、ルーターの再起動一発でこれ。*2
PC側でドライバーのロールバックや更新、電源設定、SMPS設定をあれこれ試しても全然改善しなかったのに、最終的にルーターを再起動したら症状が消えた。それまで必ず異常値を再現させていた「Wi-Fi切断→OFF→ON→再接続」をやっても正常な値が安定して出るようになったので、まぐれじゃなく再現性をもって改善したと言っていいと思う。*3
ただ、正直に書いておくと、うちのルーターはこれまでも2週間に1回くらいのペースで再起動していて、今回が特別だったわけじゃない。なので「ルーター側に不良な接続キャッシュが溜まっていた」というのは、あくまで一つの推測で、これが確定原因とは言い切れなさそう。電波状況のたまたまの乱れだったとか、ルーター内部で一時的に何かおかしくなっていただけ、という可能性も残ってる。今回はっきり言えるのは、PC側をいくら触っても改善せず、ルーターの再起動という対処で結果的に直ったというところまで。
Intel AX201とSurfaceの組み合わせには確かに既知の不具合(SMPS関連)があって、症状自体はよく似ていた。でも今回はSMPS設定を変えても改善しなかったので、その既知不具合がそのまま今回の犯人だったとは言えなさそう。
結局、本当の原因がどこにあったのかはきれいに突き止めきれなかった。それでも、ドライバーは最新版(24.40.0)でむしろ悪化したという事実だけは残っているので、現状は23.80.0.7にロールバックしたまま使うことにしている。最新版に戻すかどうかは、また気が向いたら試すかもしれないけど、今のところは「下手に触らない」が一番安定してそう。
……と、ここまで書いて「解決した!」という体で記事をまとめていたのだけど、仕上げの最中にふとnetsh wlan show interfacesを打ち直してみたら、
受信速度 (Mbps) : 72
送信速度 (Mbps) : 1201
普通に後戻りしてた。心が折れる。
というわけで、この記事はきれいな解決報告にはならなかった。ルーターの再起動が効いたように見えたのも、結局はたまたま一時的に良くなっただけだったのかもしれない。気力が湧いたらまた続きをやるかもしれないし、やらないかもしれない。とりあえず今日のところはこれで筆をおくことにする。
追記
この記事を公開する前に、念のためもう一度netsh wlan show interfacesを確認してみた。
受信速度 (Mbps) : 721
送信速度 (Mbps) : 649
今度は正常な値に戻っていた。ルーターもSurfaceも、何も設定を変更していない。何もしていないのに悪くなったり良くなったりする。
ここまで来ると、ドライバーのロールバックやSMPS設定、ルーターの再起動といった一連の作業が本当に効いていたのか、正直自信がなくなってきた。もしかすると、これらの操作はどれも直接の原因ではなく、AX201とAtermの間のネゴシエーションがその時々でたまたま良い結果と悪い結果を行き来しているだけなのかもしれない。再接続のたびに良し悪しが決まる、ある種のガチャのようなものだった可能性もある。
結局、原因はわからずじまい。